10数年基幹システムを使い続けた結果、実際の業務とは乖離する部分が増えてしまい、手作業やExcelでの作業が増大している。また、各部門の要望に応じて個々にシステム導入を続けた結果、社内にシステムが乱立してしまった。

全社的にシステム課題の洗い出しを行い、目標とすべきシステム像およびシステム投資ロードマップを策定するために、プロジェクトを発足した。

社内の全部門を対象としてシステムユーザーへのヒアリングを行い、システム課題を洗い出すと同時に各課題における影響度や課題改善効果（例：想定される削減作業工数）を分析した。また、経営者に対して、経営戦略に関するインタビューに基づき、店舗数の増加や海外展開といった経営目標を下支えできるシステムの実現を方針として掲げると共に、現場側からの事務作業に追われて本来業務に注力できないという課題も考慮して、接客の向上等、店舗の従業員が本来行うべき業務に注力できるシステムにすることをもう一つの基本方針として定めた。

基本方針に合致するか否かという視点から優先して対処すべき課題を決定し、その課題の解決を実現すべく中期的に投資すべきシステムを決定すると同時に、その投資対効果を分析した。投資対効果を踏まえた目標とするシステム像を定め、目標像に至るまでの3か年のシステム投資計画を策定した。

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