グループ子会社が多いのに加え、全体で評価調書のフォーマットが整っておらず、新規プロセスの発生や評価プロセス変更時等、更新管理が煩雑だった。またグループ子会社の評価証憑の提出誤りが多く、評価開始までに時間が掛かった。

全社的な決算統制および業務処理統制（決算個別プロセス）において、評価対象となっている全グループ会社の評価作業を代行した。グループ全体を横断し、評価作業を行う中で、整備状況評価と運用状況評価の入力方法を統合する形でグループ共通の評価調書を作成し、大幅な効率化を実現した。また、評価証憑にナンバリングすることで、サンプルを特定できるようにし、伝票No等、証憑に記載してある情報を評価調書に転記する作業をなくし、必要最低限の項目を入力すれば足りるように調書フォーマットを改善した。

評価証憑の収集方法の改善として、サンプリングマニュアルを作成した。証憑名やサンプリング件数・収集期限、評価内容・母集団といった収集する証憑に関する情報に加え、証憑のファイリング方法、前年度の評価で使用した証憑を載せたサンプリング用のファイルを作成した。サンプリング用のファイルを全グループ会社に展開した。評価証憑の収集方法が明確になったことにより、提出物の誤りが無くなった。また、グループ子会社の担当者が代わっても、スムーズに引継ぎを行うことができた。

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